
酒さについて
「顔の赤みが気になる…」
「常に火照ったように見える…」
「なかなか治らない…」
こんな症状にお悩みの方は少なくありません。今回は、「赤ら顔」とも呼ばれている酒さについてお話します。
酒さってどんな病気?
酒さとは、赤み・毛細血管拡張が持続的にみられる慢性的な病気です。特に鼻や頬、眉間、額などによくみられます。
30~50代に発症しやすく、男性よりも女性に多い傾向があります。
主な症状
・顔の赤み
・赤い盛り上がり
・膿をもったぶつぶつ
・毛細血管の広がり
酒さの原因は?
酒さの原因は明らかになっていません。
紫外線や気温、ストレスや食べ物、アルコールや化粧品などさまざまな要因が重なって悪化すると考えられています。
悪化させる可能性があるもの
・温度変化、季節の変化 ・花粉
・紫外線 ・熱い食べ物、刺激のある食べ物
・アルコール ・月経周期
・心理的ストレス ・激しい運動
・化粧品の使用
酒さの治療法は?
顔の「赤み・ぶつぶつ・毛細血管の広がりの改善」目的で、飲み薬や塗り薬を使用します。塗り薬については、ロゼックスゲルが酒さの治療薬として2022年に保険適用になりました。
酒さと「アゼライン酸」
アゼライン酸は、酒さ治療の補助として期待できるお薬です。妊娠中の女性でも安全に使用できます。ご注意いただきたいのが、アゼライン酸の効果が期待できるのは、基本的に「2型の酒さ」という点です。
酒さには以下の3種類あります。
1型:紅斑血管拡張型、赤くて火照るタイプ
2型:ブツブツがあって赤くなっているタイプ
3型:鼻がデコボコする、毛穴が目立つタイプ
また、アゼライン酸の良いところは、副作用が少ない点です。使い始め1週間ほどはピリピリ感じる場合が多いと思いますが、数日すれば慣れていきます。赤みやカサカサ感が出ても、通常は数日で収まります。
妊娠中や敏感肌の方でも使いやすいお薬ですので、気になる方はご相談ください。
どのくらいで治るの?
酒さは、症状が良くなったり悪くなったりを繰り返す病気です。
日常生活の中で
・悪化する要因を避ける
・皮膚を清潔に保つ
・乾燥や紫外線を防ぐ
適切に薬を使いながら、上記のように日常生活を整え、根気よく治療することでいい状態を維持することができます。
酒さでお悩みの方へ
「赤ら顔」は、良くなったり悪くなったりを繰り返すため、「ずっと治らないかも…」と不安に思う方もいるかもしれません。しかし、適切な治療と対処法で、目立たないくらい症状を改善することができます。
お悩みの方は、一度ご相談くださいね。