もうじき、プールの季節ですね。

今回は、この時期にお悩みの多い「水いぼ」についてお伝えします。

 

水いぼとは

水いぼとは、正式名称「伝染性軟属腫（でんせんせいなんぞくしゅ）」といいます。

ポックスウイルスによって人から人へうつる、7歳以下の子どもに多い皮膚の感染症です。

イボの内容物が皮膚に付着することで、次々と自家感染して増えます。

 

原因

ポックスウイルスによる感染が原因で発症します。

皮膚が薄くバリア機能の未熟な乳幼児は、まだ免疫もなく感染しやすくなります。

 

症状

水いぼは、掻いたりつぶしたりしなくても、ある程度の寿命で自然に脱落します。

それが他の皮膚にくっついてその場所に感染し、次々と広がってしまうことが多いです。

1個できれば、その近くに数個増え、または引っ掻いた指で触わると遠くの皮膚にも感染し、次々と増えてきます。

 

治療

治療は、「数が少ないうちに水イボ攝子でひとつずつ摘み取るのが、最も確実で早く治す方法」です。

多少の痛みはありますが、数が少なければ小さなお子さんでも我慢できることが多いです。

痛みを軽減するために、麻酔入りテープを貼っておいてから取る方法もあります。

数が多い場合は、液体窒素を使用して治療します。

 

予防法

保湿剤によるスキンケアをきちんと行い、肌のバリア機能を正常に保つことです。

また、スイミングスクールなどへ通うお子さんは、消毒のための塩素によって皮膚表面が脱脂され感染しやすくなるため、プール後の保湿も大切です。