ケロイドになりやすい人って?治す方法はあるの?|北千住駅前ファミリー皮膚科|北千住駅の皮膚科、小児皮膚科、アレルギー科、美容皮膚科

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ケロイドになりやすい人って?治す方法はあるの?

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ケロイドについて

瘢痕(きずあと)のお悩みの中でも、ご相談の多いが「ケロイド」です。

「ケロイドって治りますか?」
「なんでできてしまうの?」
「ケロイドにならないために気を付けることは?」

今回は、このような「ケロイド」ついてのよくある質問を解説します。

 

「ケロイド」とは|「肥厚性瘢痕」とはどう違う?

「ケロイド」「肥厚性瘢痕」は、どちらも怪我や火傷など、皮膚に生じたキズが治る最終段階でできる皮膚のできものです。
瘢痕の線維成分が過剰に増えると、「ケロイド」や「肥厚性瘢痕」と呼ばれる状態になります。どちらも、よく「ケロイド」とまとめられていますが、「ケロイド」と「肥厚性瘢痕」は全く違う疾患です。

通常、「肥厚性瘢痕」を経て「ケロイド」に至ります。簡単にいうと、傷痕が周囲より盛り上がることで「肥厚性瘢痕」となり、さらに拡大する場合「ケロイド」となります。原則、肥厚性瘢痕は治療で元に戻るとされますが、残念ながらケロイドは残存することが多く見た目的に問題となります。

 

「ケロイド」なぜ起こるの?

「ケロイド」は、傷が治る過程でコラーゲンなどの皮膚の構成成分が過剰に産生されてしまうことで生じます。

▼皮膚にできた傷が治るメカニズムは大きく4期▼
1.血液凝固期
2.炎症期
3.(細胞)増殖期
4.再構築期(成熟期)

正常な場合、これら4期は極めてスムーズに進行することで傷は奇麗に治りますが、4の再構築期が上手く進まないと、「ケロイド」ができます。再構築期は、傷が治る過程の最終段階であり、この時期は年単位で続くこともあります。

傷が治ったと思っても、皮膚の内側の真皮と呼ばれる部分では、コラーゲンを代表とする様々な成分が分解生成を繰り返し(これを再構築といいます)、傷跡はより強い傷跡へと変化します。このとき、様々な要因で真皮成分が過剰に産生されると「ケロイド」が生じます。その要因としては、外傷や熱傷、手術による刺激、細菌感染や異物への反応、炎症性の疾患、創周囲の皮膚にかかる力などです。

 

「ケロイド」ができやすい人って?

「ケロイド」は、生じやすい体質があると考えられます。
家族内発症が多い家系の存在や、メラニン色素量との関連も知られており、黒人にはケロイドができやすく白人はできにくいことが有名です。また、高血圧や女性ホルモンが症状を悪化させることが知られています。喘息などのアレルギー疾患をもつ方には多い反面、神経障害を生じている癩病患者には発生しないとする報告もあります。

 

「ケロイド」の治療は?

副腎皮質ステロイドが第一選択です。軟膏などの外用療法に加え、副腎皮質ステロイドを含有するテープ剤などを貼付します。また病変が高度な場合、局所注射を行う場合もあります。

また、内服薬としてトラニラストが用いられます。更に、凍結療法や放射線療法やシリコンジェルシートによる圧迫・固定療法、外科手術による切除といった治療法を、それぞれの症状に合わせて単独もしくは併用します。
特に外科的手術は、手術により生じた創が再度ケロイドにならないよう、形成外科的手法が選択されます。
ケロイドは治療しても再発しやすいため、最低でも2年間の経過観察が必要です。

 

「ケロイド」ができないようにするための日常生活の注意点は?

傷痕が残りやすい体質、いわゆるケロイド体質の方は、傷ができたら早期から適切な治療を受けることが重要です。
また、傷を作らないことが重要で、やけどなどには十分注意しましょう。ピアスなども、できれば控えた方がいいです。傷と認識しない小さな外傷、例えば虫刺されなどでもケロイドができる場合があります。

 

ケロイドにお悩みの方へ

傷跡やケロイドができてしまうと、皮膚が引っ張られて日常生活に支障をきたすこともあるかと思います。できてしまった場合は、症状が悪化する前に一度ご相談くださいね。

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