
水虫について
「足の皮がめくれる」
「爪が白く厚くなってきた…」
その症状、もしかすると水虫かもしれません。今回は、よく耳にする「水虫」について解説します。
水虫(白癬)とは?
水虫は、真菌(カビ)の一種である白癬菌に感染することで起こります。治りにくいのも特徴のひとつ。感染する部位によって病名が変わり、足であれば「足白癬」、爪であれば「爪白癬」、頭であれば「頭部白癬」といいます。
菌が付着するだけですぐに水虫になるのではなく、洗い流されずに残った菌が、繁殖しやすい環境であった場合に発症します。
症状
一般的に皮むけや水膨れ、赤くただれたような症状が出ることがあります。
爪の場合は痛みや痒みといった自覚症状があまりなく、爪の色が白や黄色の濁った色に変化したり、爪が厚くなったりします。
水虫の原因菌(白癬菌)が増える要因
・高温・多湿な環境
・足の指の間隔が狭く、蒸れやすい
・小さな傷がある
・皮膚のバリア機能が低下している
・長靴やブーツ、分厚い靴下などを長時間履く
治療方法は?
原因菌の「白癬菌」に対する飲み薬や塗り薬で治療することが一般的です。(飲み薬の場合は、定期的に採血をする場合があります)
爪水虫の場合は、きれいな爪に生えかわるには手の爪で半年、足の爪で約1年かかりますので、根気良く治療を続ける必要があります。
日常生活で気を付けることは?
・足は丁寧に洗い、しっかり乾燥させましょう
・靴や靴下は通気性のよいものを選びましょう。5本指ソックスがおすすめです。
・同居している家族にうつさないために、足ふきマットやスリッパ、サンダルの共有は避けましょう。(洗濯を別にする必要はありません。)
・爪を切るときはまわりに飛び散らないように注意し、皮が落ちないよう靴下をはいて過ごしましょう。(白癬菌は、切った爪や剥がれ落ちた足の皮の中でも生き続けます。)
※同居している人が水虫になっていたり、ジムやプールなど多くの人が裸足で歩く場所に行くことが多かったりすると、感染のリスクも高まります。
水虫かも?と思ったら
水虫によく似た症状を持つ皮膚の病気は、意外と多いです。適切な薬を使って治すために、気になる方は一度受診されてくださいね。