皮膚の一部だけ白くなる「白斑」という病気をご存じですか?
今回は、白斑の原因・治療法についてお伝えします。
白斑ってどんな病気?
白斑は、医学的には「尋常性白斑」といいます。皮膚の一部の色が抜け、大小の白い斑点ができる病気です。
多くは後天的に、何らかの原因によって皮膚の「メラノサイト」という色素細胞が減少・消失することで発症します。
白斑の症状と種類
尋常性白斑は、以下の3型に分類されます。
1.非分節型
3分類の中で、もっとも多いタイプです。
神経の支配領域と関係なく、身体の左右に対照的に白斑が現れます。
顔・手指・足指を中心に白斑が現れる「指趾顔面型」、全身に現れる「汎発型」などがあります。
2.分節型
神経の支配領域と一致して、身体の左右片側だけに白斑が現れます。
症状が複数の部位に起こることもあります。
3.未分類型
限局性に1か所にのみ白斑が現れ、広がらないタイプです。
白斑の原因は?
先天性と後天性で原因は異なります。
後天性のものでは、以下の原因が考えられています。
<後天性>
・自己免疫の異常
・病気の合併(梅毒などの感染症、バセドウ病、白血病、糖尿病)
・酸化ストレスなどによるメラニン産生の障害
・薬剤、化学物質によるメラノサイトの障害
白斑の治療方法は?
はっきりとした原因は解明されていませんが、以下の治療が可能です。
1.ステロイド外用療法
2.免疫抑制剤外用療法(タクロリムスなど)
3.ビタミンD3の外用
4.紫外線療法(ナローバンド、エキシマライトなど)
当院では、「エキシマライト」による紫外線療法が可能です。白斑に照射することで、メラニン色素の再生を促す治療です。
白斑でお悩みの方へ
「目立つところにある…」など、白斑でお悩みの方は、一度ご相談くださいね。