
パッチテストについて
「このかぶれ、もしかしてアレルギーかも?」
そんな時にできるアレルギー検査の1つが「パッチテスト」です。
今回は、みなさまからのお問い合わせも多い「パッチテスト」について解説していきます。
パッチテストって?
アレルギー性皮膚炎(かぶれ)の原因を調べるアレルギー検査の1つです。
皮膚に接触するような「薬剤」「食物」「化粧品」「薬剤」「金属」「化学物質」「日用品」などが関係していないかを検査します。主な検査項目は、シャンプーの防腐剤、毛染め剤の塗料、ゴム、金属などです。
パッチテストでご自身の生活で注意すべきものを明確になるため、今後の予防にもなります。
検査できる項目(全22種)
※ジャパニーズスタンダードアレルゲン25種類のうち、21種類に対応した検査ができます。
<金属>
・ニッケル、クロム、金、コバルト
<油脂、樹脂>
・ラノリン、ロジン、ペルーバルサム、p-tert-ブチルフェノールホルムアルデヒド樹脂、エポキシ樹脂
<医薬品>
・フラジオマイシン、カインミックス
<香料、染料>
・香料ミックス、パラフェニレンジアミン
<防腐剤>
・パラベンミックス、イソチアゾリノンミックス、ホルムアルデヒド、チメロサール
<ゴム硬化剤>
・カルバミックス、黒色ゴムミックス、メルカプトベンゾチアゾール、メルカプトミックス、チラウムミックス
検査方法
<1日目>
背中に、試薬のついたパッチテストのテープを貼ります。
<3日目>
来院していただき、パッチテストをはがし、15分後の状態を診察します。(1回目の判定)
<4日目>
来院していただき、診察します。(2回目の判定)
<7日目>
来院していただき、診察後、検査結果を説明します。(3回目の判定)
※検査は、計4回(当日、2日後、3日後、8日後)受診する必要があります。
※7月~9月は行っておりません。(汗をかきやすい時期のため)
検査の注意点
・検査前日から検査中は、抗アレルギー薬の内服、ステロイド製剤の使用は中止していただきます。その他、検査中はテスト部位に何も塗らないでください。
・検査部位の背中に湿疹や皮膚炎がある場合は、先に患部の治療を行います。(パッチテストは延期になります。)
・検査当日から2日間、3日目にパッチテストをはがすまでは、貼付部位を濡らすことができません。この間は入浴不可となります。
・検査中は、なるべく汗をかかないようお過ごしください。
・検査中は、パッチ部に強いかぶれや水ぶくれを感じることがあります。搔きむしったり、勝手にパッチをはがしたりせず受診ください。
かぶれの原因を知りたい方へ
パッチテストは、項目内の原因物質が特定でき、日常生活での再発防止の行動がわかるようになります。「同じ場所に湿疹を繰り返す」「原因がわからず治らない」といった場合には一度パッチテストを受けることがおすすめです。
ご希望の方は、一度ご相談くださいね。



